このワームにはこのフック!ワーム装着完全ガイド 【ホッグ・クロー系】

このワームにはこのフック!ワーム装着完全ガイド【ホッグ・クロー系】
ジョインテッドシューティング

バスフィッシングにおいて、ワームの種類は多岐に渡ります。そして、そのワームに最もマッチするフックが必ず存在します。
この記事では、各ワームに最もマッチするフックを、なぜマッチするのかという理由も含めて、詳しくご紹介します。

ホッグ・クロー系とは?

各メーカー様々な種類を発売されており、多い所では10種類以上もラインナップがあるほど。それだけ制作者の求める性能や、使いたいシチュエーションがあるホッグ・クロー系ワームは、バスフィッシングでは欠かせないジャンルではないでしょうか。
そんな様々な用途のホッグ・クロー系ワームの性能を活かすためにも、合わせるリグやフックは非常に重要なファクターとなります。この記事では合わせるフックにフォーカスし、筆者なりのワームとフックの使い分けをご紹介します。

ホッグ・クロー系ワーム

ホッグ・クロー系ワームの特徴は、何といっても甲殻類を模したアプローチ専用に作られている点です。基本的にカバー打ちやボトムアクションをメインとしている物が多く、ピンスポットでの攻めを得意としています。

ピンスポットでの攻め

逆に中層攻略であるスイミングやミドストに使われることは少なく、広範囲のサーチは得意としていないものがほとんどです。
アクションは複数のパーツを利用した複雑な動きが特徴で、タイプは下記の3つに分けられます。

クローワーム一覧
  1. カバーのすり抜けを重視したもの。
  2. フォールで各パーツを動かして誘うもの
  3. ロッドアクションで誘うもの。

この3種類の区分からお勧めのワームをご紹介させていただきます。
あわせて使用するリグや相性のいいフックも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
前記した3タイプのワーム別にご紹介させていただきます。

カバーのすり抜けを重視したタイプ

【DSTYLE:ウイニングクロー 3.6inch】

ウィニングクロー1

特徴

  • すり抜け重視で無駄なパーツを排除したシンプルなボディデザイン
  • ロッドアクションでクイックに動く位置に装着されたアーム
  • フォールで機敏に動くアーム先端のグラブ

すり抜け重視のワームの中で、特にカバーの素早いサーチに長けたワームです。フォールではグラブ部分がアクションし、ロッドアクションでは質量のあるアームを動かしてバスを誘う事ができる優れもの。アームの装着部分はロッドアクションで動かしやすい位置にあり、非常に理にかなっています。

ウィニングクロー2

使うシチュエーションは冠水植物やウィードカバーなど密度の高いストラクチャーがお勧めです。

推奨フック

推奨フック:DASオフセット、推奨サイズ:2/0~3/0

推奨フック:DASオフセット
推奨サイズ:2/0~3/0

即掛けに拘ったナローゲイブオフセットフック。ハヤブサ独自のストレートボトム形状でフッキングパワーロスを無くし、針先を外向きにしたアウトポイント設計で掛かりやすいフックです。どちらも青木プロデザインで、非常に相性の良い組み合わせとなります。カバーから魚を引きずり出せる強度も魅力の一つです。

ウイニングクロー3

【ゲーリーヤマモト:5inchクロー】

5インチクロー

特徴

  • すり抜け重視の非常にシンプルなデザイン
  • ゲーリーマテリアルを使用した超高比重ボディ
  • トルクフルで見た目以上に水押が強いアクション

すり抜け能力の高いワームですが、アームにはボリューム感を持たせてあります。ヘッド部分が扁平デザインなので、ヘッドとアームがしっかり水を押しながら倒れ込むアクションが特徴的なワームです。動かし方のコツは、1アクションごとにアームがボトムにタッチするまでの間を持たせることです。

5インチクロー2

ウイニングクローが早いサーチワームだとすれば、5インチクローはゆっくりと探ることができるワームです。特に急激な水温低下や大雨での強い濁りなど、バッドコンディションの時に威力を発揮するワームです。

推奨フック

推奨フック:TNSナロー、推奨サイズ:3/0~4/0

推奨フック:TNSナロー
推奨サイズ:3/0~4/0

非常に扱いやすいナローオフセットフックです。ナロータイプは針先を外に向けたアウトポイントフックが多く、掛かりは良いものの根掛かりしやすいというデメリットがあります。そういった扱いづらさを無くしているのがこのフックです。
針先が内側を向いているインポイントタイプで、ワームと針先の一体感が非常に高く、カバーをストレスなく攻められます。5インチクローのようにボディラインがまっすぐのワームにすこぶる合わせやすいです。

フォール重視タイプ

【O.S.P:ドライブクロー】

ドライブクロー2

特徴

  • 全身のパーツが全て自発的なアクションをする
  • 様々なアクションの複合体
  • 柔らかいマテリアルから来るフッキング率の高さ

ドライブクローの強みは複合アクションにあります。足は微振動を生み、アームはしっかり水を押し、極細のひげは少しの水流でもなびきます。質の異なるアクションが全て混ざる瞬間がフォール時であり、フォール途中や着底した瞬間でのバイトが非常に多いワームです。

ドライブクロー3

使用場所は葦際やウッドチップのゴミ溜り、オーバーハング下などのカバー周りです。リグはフリーリグ・テキサスリグ・リーダーレスダウンショットリグなど常にパーツの動きを出しやすいリグでの使用がお勧めです。

推奨フック

推奨フック:TNSオフセット、推奨サイズ:3inch=1/0 4inch=3/0 5inch=5/0

推奨フック:TNSオフセット
推奨サイズ:3inch=1/0 4inch=3/0 5inch=5/0

ドライブクローはアクションを出すためにボディ素材が柔らかく、ボディに沿わせやすいフックでないと鈎先が出やすくなってしまいます。TNSオフセットはラインアイの高さとフックポイントの高さが近いので、こういったワームに非常に合わせやすいです。

【O.S.P:ドライブビーバー】

ドライブビーバー2

特徴

  • 少しの水流でも反応するバサロパドル
  • 姿勢の安定性とスナッグレス性に優れた扁平ボディ
  • 漂うような水平フォール

アクション性が非常に高いバサロパドルと、フリーフォール時の漂うような水平フォールが強みのホッグワームです。この2つの性能を活かすリグとしてフリーリグやキャロライナリグ、ヘビーダウンショット、シンカーストッパー無しのテキサスリグなど水平フォールを演出できるリグがお勧めです。

ドライブビーバー3

使うシチュエーションとしては、高低差のある地形変化やレイダウン、テトラ回りなどフォールを入れた攻め方ができるポイントがお勧めです。

推奨フック

推奨フック:TNSオフセット、推奨サイズ:3inch=2 3.5inch=1/0~2/0  4inch=3/0

推奨フック:TNSオフセット
推奨サイズ:3inch=2 3.5inch=1/0~2/0 4inch=3/0

TNSオフセットは低重心なので、ワームの姿勢を安定させやすいのも特徴の一つ。そのため水中姿勢を重要視するようなワームにマッチします。ドライブビーバーのように、ノーシンカー状態で水平フォールをするようなワームにはぜひ合わせてみてください。

ドライブビーバー&TNS2

【BOTTOMUP:ハリーシュリンプ】

ハリーシュリンプ2

特徴

  • 全てが微振動を起こす繊細なパーツ類
  • 倒れ込みでのアーム開閉アクション
  • ロッドアクションで強い水流を起こすことができるテールデザイン

細かいロッドアクションや、微弱な水流に対してアクションするパーツが盛り込まれたワームです。そのためスローなずる引きでも充分バスにアピールできるワームとなっています。
ハイプレッシャーフィールドでの活躍が多く、バスがラインの振動でさえ逃げてしまうような時に使用。微弱な水流でも自発的に動くパーツが賢いバスをバイトさせます。

ハリーシュリンプ3

使用するリグはキャロライナリグや、ノーシンカーリグがお勧めです。時折軽くトゥイッチを入れてテール部分で強く水を押し、リアクションバイトを引き出せたりもします。

推奨フック

推奨フック:ライトニングストライク、推奨サイズ:3inch=2~1  4inch=2/0~3/0

推奨フック:ライトニングストライク
推奨サイズ:3inch=2~1 4inch=2/0~3/0

キャロライナリグでは遠くで魚がバイトしてもフッキングしやすいフックが理想となります。また、キャロライナリグでは地形に沿わせながら釣りをするので、根掛かりしにくい事も重要です。これらの条件を満たすには線径の細さが重要。ライトニングストライクはやや細軸で作られており、ワームもずれにくいのでお勧めです。

ハリーシュリンプ&ライスト2

ロッドアクションで誘うタイプ

【NORIES:エスケープツイン】

エスケープツイン2

特徴

  • 最大級のパドルアーム
  • ストレート形状で統一されたパーツとボディデザイン
  • 細身のボディ

ビッグバスハントの代名詞とも言えるホッグ系ワームです。最大級のパドルアームはしっかりと水を押すのと同時に、ビックベイトのような存在感で強くアピールします。また、レッグにも先端に質量があるパーツが付いており、同じロッドアクションでアームと違うリズムで動いています。ビッグバスが口を使う要因の1つになっているのではないでしょうか。

エスケープツイン3

お勧め使い方はロッドアクションが伝わりやすいテキサスリグとリーダーレスダウンショットリグ、ジョイント式フットボールヘッドを使ったボトム攻略です。

推奨フック

推奨フック:TNSナロー、推奨サイズ:3/0~4/0

推奨フック:TNSナロー
推奨サイズ:3/0~4/0

このワームはボリューミーなサイズ感のわりにボディが細くなっています。そのためボディに鈎先を添わせやすいナロー形状のフックがフィットしやすいです。これらの性能を併せ持つのがTNSナローです。

エスケープツイン&TNSナロー2

TNS譲りのワームを選ばないスタンダード性を持ちつつ、細身のボディに合わせやすいフックです。

【BOTTOMUP:ブルスホッグ】

ブルスホッグ2

特徴

  • 上下左右に水を押すことができるパドル
  • フォール時にバイブレーションを生み出す逆手レッグ
  • 微振動を生み出す4本のレッグとヒゲ

このワームは何と言っても上下左右に水を押すことができるパドルが魅力です。フォールやスイミング時に左右の水押しで魚を寄せ、ロッドアクションで縦にパドルを振って食わせる等、スイッチアクションでバイトを引き出せるホッグワームとなっています。
 また、アクションが単調になりがちなのがパドルアーム系の弱点ですが、そこは様々な種類のパーツで見切られにくくしています。

お勧めの使い方は、フリーリグ・リーダーレスダウンショットリグ、テキサスリグ、ジョイント式フットボールヘッドを使用した中層スイミング。
特にジョイント式フットボールジグヘッドを使用したスイミングでは上下にシンカーを揺らしながら、パドルも上下左右複雑に動いて見切られにくいアクションを出すことができます。

ブルスホッグ3

使うシチュエーションは、カバーを絡めながらのスイミングが特に多く、アフタースポーン期や夏のカバーちょい沖にサスペンドしているような大型を狙うのがお勧めです。

推奨フック

推奨フック:ライトニングストライク、推奨サイズ:1/0

推奨フック:ライトニングストライク
推奨サイズ:1/0

カバーを絡めたジョイント式フットボールヘッドを使用したスイミングでは「根掛かりしにくいが、フッキング性能は高い」という矛盾した性能が理想のフックとなります。
これを体現しているのがライトニングストライクです。このフック独特のベンド部分に設けたクランクは、ワームをホールドしてズレにくくしているので根掛かりしづらい特性を持っています。

ブルスホッグ&ライスト2

フッキング性能については、ラインアイとフックポイントに高さを設けているので、ワームにある程度の負荷が掛かれば針先が出やすくフッキングしやすくなります。

【reins:レインズホッグ3.5inch】

レインズホッグ2

特徴

  • 重量感があり、比較的短いパドルアーム
  • 先に向かって太くなるテーパーデザインされたパドル
  • リブ無しで張りのあるボディ

パドルアームを持つワームは数あれど、このワームのパドルは重量感を持たせつつ比較的短く設計されています。さらにテーパーデザインとボディに張りがあることで、シェイク時に重いアームをレスポンス良く動かせます。
広くて浅いグラスカバーで、フィネスよりのアクションで効率よく魚を寄せたい時など非常に便利です。

レインズホッグ3

リグはテキサスリグやリーダーレスダウンショットリグ、ジョイント式フットボールヘッドがお勧めです。

推奨フック

推奨フック:ライトニングストライク、推奨サイズ:2/0

推奨フック:ライトニングストライク
推奨サイズ:2/0

カバーの中でシェイクするので、特にワームがずれにくいフックがお勧めです。ライトニングストライクはベンドカーブのクランクでワームをホールドするので、非常に相性のいいフックになっています。

レインズホッグ&ライスト

基本的にカバーを絡めた釣りになるので、カバー回避性能が高いタイプのフックが定番です。根掛かりでペースを乱さずに効率良く釣ることが釣果を伸ばす鍵となります。
そこから使うシチュエーションを細分化し、状況に合った物を選べば魚のキャッチ率も上がります。

ベストなフックとワームの組み合わせで、性能を最大限に発揮させよう!

上記で紹介したオフセットフックは、下の図のように区分できます。

  鈎掛かり重視 回避重視
ナローゲイブ DASオフセット TNSナロー
スタンダード ライトニングストライク TNSオフセット
ワイドゲイブ ハイパートルネード WRM951

基本的には掛け重視と回避重視の2種類で、ゲイブ幅別に区分しておくと使い分けしやすいですよ。

今回はワームごとにお勧めのオフセットフックや使用法をご紹介させていただきました。ハイプレッシャー化するフィールドで魚をキャッチするためは、状況に合わせてルアーやフックを使い分けることが重要です。ご紹介した内容は一例ですが、実践することで魚のキャッチ率は上がりますので、ぜひ試してみてください!

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