ハリスや幹糸のこだわり

基本的にはハリス・幹糸のサイズは通し号数(ハリス・幹糸が同じ号数)となるよう設定している。
 
ハリスのみに負荷をかけすぎず、仕掛全体で大物の強烈な引きを受け止めるための工夫だ。

ハリスや幹糸

ハリへのこだわり

ベイトが食いやすいサイズ・形状、本命の引きにも耐えうる強度が求められるハリ。
 
それら理想に応えるため、ハリの製造工程において、複数のパターンから最適なものに絞り込み、最終的にベストなハリを決定する。

ハリ

ハリス・間・全長など、長さのこだわり

地域によって好まれる仕掛の寸法は異なる。
そのため、仕掛ごとにターゲットとなるエリアの最適な寸法を探りだし、仕様を決定するようにしている。

仕掛部位

 

例1

例えば、ハリスの長さの違いとして…
 
ハリスを短くすれば、ベイトがハリに付いたとき魚が泳ぐことができる可動範囲が制限される。そのためよく暴れ、アピールが大きい。
また、ベイトの付きが悪いときは、ハリスは長いほうが魚に警戒心を与えにくい。
という違いがある。

例2

例えば、ハリスとハリスの間隔の違いとして…
 
ハリ数を少なくという要望の場合、間を長くとることができるため、タナを広く探れるような全長を考慮。
一方、ハリ数を多くという要望の場合は、ハリスどうしが絡まないことを必須条件に、できる限り間を詰めるようにし、長くなりすぎず取り回しのよい全長設定をおこなう。

下向き三角

 

このように
ターゲットとなる地域、主に使われるであろうエリアの要望や好みを想定して、
ハリス・間の長さ、全長といった仕様を決定しているのだ。

結びのこだわり

補強結び

掛かった本命を確実に釣り上げるため、ハリスには「補強結び」とよぶ編み込みをを入れることがある。
 
例えば、複数のハリスに同時に本命が掛った場合、1本のハリスにかかる負荷は相当なものとなる。
ハリ強度とのかね合いもあるが、ハリ・ハリス双方の強度を最大限に引き出せるようにするため、強烈なパワーでもしっかりと受け止める結びの工夫をしているのだ。